ひもすがらこぼれおちた 

ため息 忘却のちりあくた 

それらのゆき着く 薄ピンクの吹き溜まり

絶え間ある永久運動を見つめる 

その日暮らしのいくつかの亡霊

 

fluffy downy ears

lively under the sun

いとしい ぐるり

you are beautiful today too

 

久しぶりに 出て歩く

鶯の初音を聴き

足元の春に気づく

and new herbs…

いくつもの 春のお迎えをした日

memo…

だめをだいじょぶにしていく日々だよ

私運転日記

化け猫あんずちゃん

わたくしどもは。

 

春よ来い   Yumi Matsutohya

 

一時的にかたちをかえて

役目を果たしたエネルギーのかたまりが

行き場をなくしてぽつんと中空に漂ってる

かえっておいで

また日々の手助けになって

もものみごと

春と冬とが一緒に舞う日

 

spring's point of load

春の生命力って本当にすごい

"何かを動かす力"

初夏のむせかえるようなものとは違って

雪解け水と共にじわじわと染み入ってくるような

文字通り肌からヒリヒリと

内部にはずしんと重く

硬い表皮を脱いで 瑞々しい最後の薄皮を

自分もまとっているような

破けやすくて心許なく

けれどしっとりとやわらかい産毛が肌ざわりよくて

早々に脱いでしまいたくはないような

まどろみと息吹きを併せ持つ

春

湯ざめのような 目覚め

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                               photo by kaon

 

自重でのびやかに軌道からはずれ

その軌跡を見送る

おなじようにただよってきたものたちと

手をつなぎ輪になってくるくる踊る　

無温度でゆったりと気だるいダンスを

いつかその中心に小さな星が生まれて

そっと指先でふれるとすべすべとやわらかい

わたしたちはその星の衛星軌道になっていく

 

owl's amulet

201?

silver925

　

何年も前に彫金をやっていた頃

古代遺跡から出てきた

小さな小さなお守りのようなものを

とつくった銀のフクロウ

久しぶりに再会した風合いが 当時のイメージに近づいていた

 

morning lights

帰り際に庭に出ていたら 

カラスの黒い影が落ちてきて騒がしく上空を旋回している 

見上げると竹林の間の青空を背に ハヤブサの白が光る 

縄張り争いなのだろうけど 私は会えて嬉しい

またね

 

ただいま

        

maron and koharu

雪が 舞い上げられて地表に降りずに 雪虫みたいに漂ってる

切れ切れの晴れ間 マロンについて庭に出る

小屋の裏 風の当たらない 心地いい場所に連れてきてもらう

少し離れた納屋の軒から 小春もじっとこっちを見てる

彼女たちは 人の知らないひだまりを知っている

私もしばし日光浴

斜面下の小川沿いの林床に やわらかい光が届いてる

桜の梢から 鷽の口笛が 北風にのる

evening lights

 

Maybe it's not even a contradiction anymore

It makes sense within surroundings and myself 

I turn it upside down and turn it upside down again

It's a journey to find the rationality that I don't need to find

Not limited, but fluid, flowing and swept away to new ground and beyond

もう矛盾ですらないのかもしれない

自分の内と周辺では理にかなってしまっていたりするから

ひっくり返して またひっくり返して

見つからなくてもいい合理を 探す旅路

限定的でなく 流動性をもって 

流れ 流されて 新天地へ また先へ

 

Ho 'okāhi wai o ka like

" すべては ひとつの色 "