雪が 舞い上げられて地表に降りずに 雪虫みたいに漂ってる
切れ切れの晴れ間 マロンについて庭に出る
小屋の裏 風の当たらない 心地いい場所に連れてきてもらう
少し離れた納屋の軒から 小春もじっとこっちを見てる
彼女たちは 人の知らないひだまりを知っている
私もしばし日光浴
斜面下の小川沿いの林床に やわらかい光が届いてる
桜の梢から 鷽の口笛が 北風にのる