からりと晴れた朝
梅雨前線が足をはやめる前にと
布団類を一度に干す
ふとベランダから路地に目を落とすと
見慣れないものがちかちかと細かく動いている
アオスジアゲハだろうか
片方は水色の斑紋が見える
ストライプはナミアゲハ?
手足の長いペアの踊り手のようだ
わたしの視界の中で行きつ戻りつしながら
いっときくるくると飛び交わすと
裏のツツジの蜜を吸いにか
どちらからともなくちらちらと移っていって
見えなくなった