みちゆき ― bird's air route
夕暮れ空から
声が降ってきて
見上げれば
白鳥たちの合流点
朗々と鳴きかわす小さな群れが
大きな群れになっていく
目に見えない空のみち
里山の家の上にも
みちはあった
いつ どうして覚えたみちだろう
誰が引いたみちだろう
彼らはねぐらへかえるのか
それともすでに北帰行の途上か
遠くシベリアの空へつづく
鳥たちの旅路