たよりないもののために 人は何度も夢をみる
ボロボロになりながら
美しいものをうむ
枯葉の小さな つむじ風のテンポで
ダンスは続いている
見えなくなった ものたちの
疲れきった仲間が 舞台をおりてゆくよ
舞台なんかないって 誰もさけばない
演じることが すべてなんて
そんな真実いらない
正直だった ものたちの
遠い昔に わかっていること
知らないふりして階段をくだる
忘れられた ものたちの
― Saho Terao