てのひらにやってくるけもの
いきものたちはどこからか駆けてきて
私の手のひらに降り立ったかとおもうと一瞬
それをふみ台に また大きく飛び上がり
どこへともなくきえていく
手のひらにはけもののしめった足の重さと
かたいつめの感覚だけが残っている